Last-modified: 2007-03-18 (日) 14:39:53 (6246d)

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考え事のかけら

• 金魚鉢
  本能ってやつは、つくづく常に正しい。
  あなたたちが都度都度で選ぶその選択は常に
  あなたたちが前に進むのに必要なものを
  本能的に選び取っている。
  美しいほどに。

  水槽にかわいらしい魚達を飼って愛しむ人がいる。
  エサをやる幸せは、言葉という意思を持たずに求めている者たちに
  「与える」という喜びがあるのかもしれない。
  美しい魚達が自分のとっておきの世界の中で
  心地良さそうに泳いでいる様子を眺めることは
  贅沢な喜びがあるのかもしれない。

  それは俺の喜びとするところではないのだろうか？
  それともほんとはそれを喜びたいのか？
  なにかの掟がその喜びとは相反しているような
  だから素直にそれを求められないだけか？
  まぁいい。

  金魚鉢の中でエサを待っている者がいる。
  金魚鉢の外に出たがっている者もいる。
  俺が相手してて生き生きするのは
  比較的数の少ない、金魚鉢の外に出たがっている者らしい。
  
  

• 尻拭い
  そして俺はまた
  我侭勝手なやつらの食い散らかしたあとの
  しかも脱糞の尻拭いをする破目になりかけたりなんかして。
  さすがにこれ以上削る魂を持ち合わせてないので
  今度ばかりは投げ出すことにした。