Last-modified: 2007-01-15 (月) 03:17:23 (6309d)

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考え事のかけら

• 人であること
  人の人たるを象徴する行為は、「取り引き」ってやつじゃぁないか。
  そして物を交換することが貨幣を介するようになり。
  貨幣を介することによって時間を簡単に取り引きすることが出来るようになった。
  そうして取り引きする「時間」に、思いやりや尊厳なんてものを乗せていく。
  高い知性を誇る「人間」という活動の始まりだ。

  「人間」という活動は時に窮屈。
  思いやりが行き過ぎることで、動物である自分の行き場を見失うやつがいる。
  動物である自分に突き動かされるようにして、人の尊厳を踏みにじることもままある。
  まるでそれは、動物である自分を取り戻すために「人間」であることをやめようとしているかのようだ。
  人間として暮らしているばっかりに、動物である自分を見失っているのかのようだ。

  人間のままで自由に動物でいたいから、必死で時間を取り引きしていく。
  はたして、自由を手にしたときに、自分は動物でいるだろうか。

  人であるまえに動物であるべきか。
  動物である以上に人であるべきか。
  「幸せ」ってやつぁ、そのどちらをも手に入れることなのであろう。