その日暮らしと日進月歩/2005-08-29

Last-modified: 2005-08-29 (月) 09:55:52 (6808d)
※※このサイトは2012年頃より更新を停止しています。※※

選挙とか何とか

  • 誰がやってもかまわんが
    朝のニュースでとある政党の代表者がこんなことをゆーとった。
    この4年4ヶ月で正社員が300万人減りました。
    若い人たちには派遣やパート、アルバイトといった不安定な状況の人が増えている。
    こんな不安定な状況をつくる悪い政治をゆるせますか?
    んーっとよ。
    「将来にわたって安定的に仕事を提供する」なんてことがそもそも現実的じゃなくなってるのが今の時代じゃないね?
    「安定的な仕事」と呼ばれるものは、そもそもポストが限られている。
    言うなれば椅子とりゲームみたいなもので。
    そのポストの奪い合いに勝ち取るためにみんな早いうちから受験戦争で必死こいてたのが今の団塊Jrとかの世代あたりだろ?
    で、人口が増えて、それにともない「職」というものが流動的になる必要があって、そこで確立してきた制度が派遣やらパートやらアルバイトなわけじゃない。
    正社員っていう、「単一企業が将来にわたって、抱えた個人を色んなことを保証してやらないといけない」というポジションは、俺にはどちらかというと特殊なものに見えるわけで。
    派遣/パート/アルバイトって、ビジネスという戦場でいうと、必要なときに必要な戦力として補填できる「傭兵」、もう少しランク下げて言うと「徴兵/募兵」みたいなもんなわけで。

    「不安定な暮らし」ということが本当に問題であるなら、「正社員」っていうポストが減っていることに害悪があるんじゃないだろ。
    必要があって流動的になった「職」というものに対して「安定」を与えようとするなら。
    制度として整えないといけないことって「傭兵/徴兵/募兵」が現行の任務を終えても次の仕事が見つかるように手配することじゃないの?

    まぁ、俺にとっちゃ「安定」っていう言葉で何かを売りこもうとすることがそもそも信用ならんことだからこんなこといってんだけどさ。

追記

  • 職の流動性
    「不況」を乗り切るのに公共事業で雇用を創出するとか、これまでの様々な国、様々な時代にあったことだよね。
    そのそれぞれの場面で雇用にありついた人たちって、つまり「流動層」にあたると思うのさ。
    そういう流動層って、どんなに場所や時代が移り変わってもかならずいるはずでしょ。しかもかなり大量に。
    「将来に渡って安定的に同一の職種・業種に携わってる人間」って、実質的に全人口のどれくらいかね?
    俺の感覚では3割以下のような気がすんの。
    「正社員」というポストにしても、ある時期から別の会社の、とか普通にたくさんあるっしょ。
    そういう流動層がより明確になったのがパート/アルバイト/派遣っていうポジションなんでないかね。
    俺はどっちかっていうとこの「パート/アルバイト/派遣」っていう就業形態が普及したこと、わりと歓迎してんだよね。

    現在の政治情勢に対しての俺の基本的な保有概念は以下のとおり。

    • 職業・役職とは、世の必要に応じて設けられるもの。
    • 「発展する必要」がなくなった産業は維持に移行すりゃいいのに。
      「形が変わっただけの同じもの」余計に売りつけようとあれやこれやと煽るのには応えんでもいい。
    • 「同じことだけやってガッポリ稼げたら安泰だ」っつって、余計に「ホントは必要のない職」を設けてくようなら、さっさと一度崩壊したほうがよい。
    • が、まだそんなことやってられる平和な状況で、既得権益をどう確保するかの戦いが繰り広げられてるだけのようなので、俺の出る幕ではない。
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